KLX230Sをベースに色々変更が施されたモデルであるシェルパがついに発売されました。過去に発売されていたスーパーシェルパの復刻版のようなバイクを想像していたのですがちょこっと様子が違って気になったのでスペックなんかを調べてみました。購入を検討している方の参考になれば幸いです。
※2024年12月現在の情報です。
11月27日発売予定だったシェルパですが諸般事情により延期になっているようです。「諸般事情」の内容が不明ですが発売日のアナウンスを待ちましょう!
※2024年12月20日情報更新!
発売延期となっていたKLX230シェルパですが12月25日に発売日が決定したようです。
心待ちにしていた方には朗報&クリスマスプレゼントとなりましたね!
KLX230シェルパの概要
シェルパとはヒマラヤ登山者を補助する案内人という意味があるそうです。車名に込められた意味を踏襲してこのバイクで遊ぶなら林道などのオフロードがシェルパの本領を発揮できるフィールドだと思われます。
車重は134kgと最近のバイクの中では軽量、シート高は845mmとゴツイ見た目とは裏腹にフレンドリーな車体(これなら筆者の短足でも両足着きそう)林道初心者から上級者まで乗り手を選ばずどんなフィールドでもツーリングを楽しめますね。
カラー展開は3色でオフロードを意識した渋めのものがラインナップされています。
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こちらは先代のスーパーシェルパ。「軽いし燃費良くてチャリンコみたいに扱える名車!」と乗っていた知人が話していたのを思い出しました。
![](https://hir-blog.com/wp-content/uploads/2024/12/1_l.jpg)
先代のスーパーシェルパと比べるとずいぶんイメチェンしましたよね。ヤマハのセロー無き今、その立ち位置を狙ってるのかなという印象!
スペック・寸法
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気になるスペックを項目別に分けて記載します。
各項目をクリックでスペック表が展開されます。
エンジンスペック
最高出力 | 13kW (18PS) / 8,000rpm |
最大トルク | 19N・m (1.9kgf・m) / 6,400rpm |
エンジン種類 | 空冷4ストローク単気筒 |
総排気量 | 232cm³ |
内径×行程 | 67.0 x 66.0mm |
圧縮比 | 9.4:1 |
弁方式 | SOHC 2バルブ |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション (ø32mm x 1) |
エンジンオイル容量 | 1.3L |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段リターン |
走行性能・シャーシ
フレーム形式 | セミダブルクレードル (高張力鋼ペリメター) |
懸架方式 (前) | テレスコピック (インナーチューブ径37mm) |
懸架方式 (後) | ニューユニトラック / プリロード調整可 |
ホイールトラベル (前) | 200mm |
ホイールトラベル (後) | 223mm |
キャスター | 24.6° |
トレール | 96mm |
タイヤサイズ (前) | 2.75-21 45P |
タイヤサイズ (後) | 4.10-18 59P |
ブレーキ形式 (前) | シングルペタルディスク (外径265mm) |
キャリパー (前) | デュアルピストン |
ブレーキ形式 (後) | シングルペタルディスク (外径220mm) |
キャリパー (後) | シングルピストン |
寸法・重量
全長×全幅×全高 | 2,080 x 920 x 1,150mm |
軸間距離 | 1,365mm |
最低地上高 | 240mm |
シート高 | 845mm |
車両重量 | 134kg |
燃料タンク容量 | 7.6L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料消費率 (国土交通省届出値) | 45.5km/L (60km/h・定地燃費値、2名乗車時) |
燃料消費率 (WMTCモード値) | 34.7km/L (クラス2-1、1名乗車時) |
最小回転半径 | 2.1m |
乗車定員 | 2名 |
生産国 | インドネシア共和国 |
型式 | 8BK-LX232A |
メーカー保証 | 2年 |
発売予定 | 2024年11月27日 |
エンジン出力は18PS/8000rpmと小ぶりながらもトルクは19Nmを6400rpmで発揮するので街中の移動は全然問題無さそうですね。雑誌のインプレ記事を見た感じだと高速道路の走行も100kmまでは余裕で加速してくれて速度もまだ伸びそうとのことでした。MTも6速なので高速巡行するツーリングは比較的得意なイメージです。8割:林道2割くらいの筆者含めたオフ車ユーザーって結構多いと思うのですがそういったユーザーには刺さる味付けなんじゃないかと思います。
車両重量133kgは今時のバイクの中ではかなり軽量の部類。街中での取り回しはもちろん、林道での運転や転倒した時の引き起こしも余裕ですね。オフ車は軽さが命なのでこれは期待!
主要装備
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メーターは必要最低限が揃っていて視認性抜群のデジタルメーターを採用。長くバイクに乗っていると最終的にシンプルなメーターが一番良く思えてきますよね。「カワサキさん、こういうので良いんだよ…」
他の機能としてはスマートフォンコネクトに対応している点が目新しいですね。スマホにインストールした専用アプリと車両をBluetooth接続することで車両状態が目視できるようになり、走行ルートや距離、時間を保存することができます。ツーリングルートなんかを共有したい時には凄く便利な機能です。
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![](https://hir-blog.com/wp-content/uploads/2024/12/c29383c1-99a0-462e-bc86-2236fcdb4742-1024x683.jpg)
ハンドル周りもスッキリシンプル。写真見てて気が付いたのですがテーパーバーが標準装備なのって凄くないですか?社外品を買う時の寸法調査から解放されるのは地味に嬉しい。
ABSキャンセルもワンプッシュで行えるみたいです。CRF250Lに乗っていた時はメーターに設置されたボタンを長押ししないとキャンセルできなくてそれが地味にストレスだったからボタンひとつで解決するのは高評価!注意点としては前後共にキャンセルされること、走行中のキャンセルは不可とのことでした。
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ヘッドライトは専用カウルが装着されておりLEDが標準装備されている。これで夜道も安心して走ることができるね。
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スイングアームはレーサーモデルのKLX230Rと同様のアルミ製となっていて本気度高め!これで高い社外品を入れる必要は無くなりますね。シェルパを買ったオーナーは「スイングアームはレーサーと一緒だよ!」とドヤってOK
KLX230Sとの違い
![](https://hir-blog.com/wp-content/uploads/2024/12/847092f9101a6760551358fead345599-1024x391.jpg)
KLX230Sとの違いは分かる範囲だと以下の通りです。ハンドガード分だと思うのですが全幅はシェルパの方が若干多いです。
KLX230シェルパ | KLX230S | |
価格 | 638,000円 | 594,000円 |
全長×全幅×全高 | 2,080 x 920 x 1,150mm | 2,080 x 845 x 1,140mm |
重量 | 134kg | 133kg |
ハンドル | アルミテーパーハンドル | スチール製ハンドル |
スキッドプレート・ハンドガード | 標準装備 | オプション |
外装 | アッパーカウル変更 タンクシュラウド変更 リアカウル変更 ヘッドライトカウル変更 | |
こうしてみるとシェルパがかなりの豪華装備なのが一目瞭然ですね。KLX230Sとの価格差は44,000円ですが、変更点を比較すると割安だと思うので納車されてすぐにオフロードを走りたい!ってユーザーなんかには最適じゃないかと思います。
オプションてんこ盛りで見積してみた!
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もし筆者が購入するなら「この仕様かな~」って軽い気持ちでコンフィギュレーターをポチポチしてみたんですが「これ想像以上に良い!!」というのが最初の感想。
これだけ盛って車体価格は70万円切り!これにホムセン箱とか積んでロングツーリングとか行ってみたいなぁ~
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