免許取得から早15年…今回はライダー憧れの地、北海道へツーリングに行ってきました。
7日間、3000kmの旅程でしたが、今回は「持っていくべきもの」や「これは要らなかったな」と感じたものをなるべく簡潔に紹介していきたいと思います。
記事の番外編では出発前の注意事項やツーリング中に気を付けておきたいことも書いていますので、是非最後まで読んでください!
北海道ツーリングのおすすめルートはこちらから!
北海道ツーリングの持ち物【必須級】
ここでは長期間に及ぶツーリングに際して必要になる装備を紹介していきます。
極端な話、ここにあるものだけ揃えてしまえば旅できちゃいます。
そこまでハードルは高くないので参考になれば幸いです。
1.ヘルメット、グローブ、ブーツ(できれば防水のやつ)
北海道ツーリングでなくてもバイクに乗るときは必要なもの。
ヘルメットのシールドはクリアー(純正品)を付けていく事を強くお勧めします!
筆者はミラーシールドを付けていましたが、夜間は街灯がないところも多く、視界が真っ暗になり非常に危険な思いをしました!かといってシールドを開けると虫が顔面に直撃してきます。
せっかくの綺麗な景色を色眼鏡越しで見るのはもったいない!
必須ではありませんが、高速巡行が多くなるため、疲労や安全面を考えるとフルフェイスタイプがお勧めです。
グローブはできれば、夏用と冬用の両方を持っていくと良いでしょう。
北海道は8月上旬でも18℃くらいになることは多々あり、本州と比べると桁違いに気温が低くなります。
ブーツはできれば防水タイプを履いていきましょう。
北海道ではいつ雨が降るかわかりませんので…
2.レインウェアと防寒具
長期間の北海道ツーリングでは必ず雨に降られると考えておいてください。
筆者の場合は到着初日以外は全日程雨に降られました!1日中降り続けるのではなく断続的に降ってくるのですぐに着替えられるようにしておきたいですね。
また、日中はまだしも夕方以降や雨上がりでは気温が大変低くなるため、防寒着の類は必ず持っていってください。(マウンテンパーカーとトレーナーで臨みましたが物凄く寒い思いをしました)
3.着替えと常備薬
人によるかもしれませんが、私の場合は3日分の着替えを持っていき、洗濯物が溜まったら宿泊先のコインランドリーで洗濯するようにしていました。
大雨に降られてずぶぬれになった場合のスペアと荷物をなるべくコンパクトにすることを目的にすると3日分の着替えを持っていくのがベストだと思います。
常備薬やコンタクトレンズも忘れずに持っていきましょう!本州では簡単に手に入る薬も広大な大地が広がる北海道では手に入らないことがありますので。
4.バイクの装備
長期間に及ぶツーリングをするのに下記で紹介する装備は必須級です。
リアキャリア
シートバッグが取り付けられない構造のバイクでは必須アイテムです。
そうでなくともガッチリ固定するためには金属製のキャリアがあるだけで安心感は上がりますよね!
また、リアキャリアを取り付けることで万が一転倒した際、取っ手代わりにもなって簡単にバイクを引き起こすことができます。
シートバッグ
おおよそですが50~70リットルほどの容量があれば、シートバッグに殆どの荷物を収納できるのでサイドバッグは不要になります。
サイドバッグの取り付けも考えましたが、車両重量が重くなることや、宿泊時にいちいち車体から取り外すのが非常に面倒くさいので持っていきませんでしたが、全く問題なく快適な旅ができました。
ヘンリービギンズ製のDH-745であれば、荷物は殆ど収納できますし、可変容量式なのでお土産などの荷物が増えてしまった場合でも安心です。
防水カバーも付属しており、雨に降られた際にも中身が濡れることはありませんでした。
タンクバッグ
最初は迷っていましたが、持って行って大正解でした!
頻繁に使うものをいちいちバイクを降りてシートバッグから取るのって結構面倒くさいですよね。
こんな風に、上面にはツーリングマップルを開いた状態で収納できますし、小銭やクレジットカードもすぐに取り出せる位置にあるので給油やコンビニでの買い物の負担を減らすことができました。
筆者の場合はこのバッグにツーリングマップル、貴重品、簡易工具を入れて持ち歩くようにしてました。取り外しもマグネットとバックルを外すだけなので非常に簡単です。
5.簡易工具とパンク修理材
万が一のパンク修理材、キャリアやアクセサリーが脱落した時の増締め用に、持ち運び可能な工具セットは持っていきましょう。
特にパンク修理キットはオフロードを走る方、そうでない方もあればお守り代わりになり、安心感が格段に上がります。
レッカーが呼べる環境であればまだ良いのですが、北海道の人里離れた林道や峠道では携帯電話の電波も届かない場所がたくさんあります。
応急手段が無い場合、助けを呼ぶのに非常に苦労する(下手すれば遭難のリスクも…)ため是非持っていきたい装備のひとつです。
筆者はホルツのパンク修理材を持っていき、幸いにも使う機会はありませんでしたが、値段もお手頃でペットボトルくらいのスペースで安心を買えるのは非常にコスパが高いと思います。
6.現金
旅の途中に寄る食堂や居酒屋ではクレジットカードが使えない事が多々ありました。
せっかくのご馳走を逃さないためにも多少のキャッシュは携帯するようにしましょう。
7.ツーリングマップル
最後に紹介するのがこちらの地図です。
「いまどきスマホのナビで十分でしょ…」という意見の方、ちょっと待ってください!確かに移動するだけであればスマホのナビで十分ですが、こちらの地図には絶景スポットや美味しい食堂、ラーメン屋などの情報のほかにも通行止め状況や見通し悪しなどの道路情報が大量に記載されています。
編集社のライダーが自分の足で調査しただけあってその情報量は一見の価値ありです。
電波状況の悪いフェリー乗船時の暇つぶし、ルート選定に非常に役立ちます。
せっかくの北海道ツーリングなのですから、単なる移動ではなく「旅」を満喫するためにも必携の1冊です。
筆者の場合は就寝前にその日通ったルートをマーキングして、感動したりもう一度行ってみたいスポットの感想を記入したりと旅日記代わりにしていました。
後々の思い出にもなりますし、次回ツーリングに行く際の忘備録にもなりますね!
北海道ツーリングの持ち物【余裕があれば…】
ここでは必須ではありませんが、持っていくと安心&快適便利なアイテムを紹介していきたいと思います。
1.予備のブレーキ、クラッチレバー
立ちごけや走行中の転倒が不安な方は持っていくと安心感アップです。
純正部品であればそこまで金額掛かりませんが、安全運転を心がけてなるべく転倒しないように心がけたいですね。
2.モバイルバッテリー
車体にUSB電源を取り付けていればそこまで必要になることはありませんが、スマホのバッテリーが劣化している場合は給電が追い付かずバッテリー切れしてしまうことがあります。
また、Goproやカメラのバッテリーをバッグに放り込んだまま充電しておけるのも魅力です。
持って行って便利だなと感じましたので、荷物や予算に余裕がある方は持って行って損はしないと思います。
近年はモバイルバッテリーの破裂事故などが発生する事例があるので、購入の際は必ずPSE技術基準に適合しているものを選びましょう。
3.一眼レフカメラ
北海道の広大な景色や野生動物との出会い、爆盛の海鮮丼…せっかく写真を撮るのであればキレイに撮りたいですよね。
近頃のスマホカメラ技術が発達していますが、やはり一眼レフの性能には叶いません。
筆者はキャンプ道具で荷物が圧迫されていたため、望遠レンズを置いてきてしまいましたが後に激しく後悔することになりました…
一眼レフカメラを持っている方は是非持っていきましょう!
バイクの振動をカメラが拾わないようにしっかりしたケースに入れて持ち運びたいですね。
必要なかったもの
ここでは今までとは逆に「一度も使わずに家に送り返したもの」を紹介していきたいと思います。
といっても下記の1点だけなのですが…
キャンプ道具・・・1式
当初、キャンプ泊オンリーで計画していましたが、連日の雨やクマ出没とコロナ禍によるキャンプ場閉鎖が相次いでいた為、北海道上陸して2日目に自宅に送ってしまいました。
本州にはない広大な大地でのキャンプも憧れますが、筆者の場合、ツーリングに重きを置いた結果、泣く泣く自宅に送り返すことにしました。
キャンプ道具を設営、収納する時間を節約できたおかげで多くのスポットを巡ることができました。
(計画性の無さは反省点です…)
番外編1 出発前に確認&やっておこう!
荷造りは済んだし、よし出発!と言いたいところですが、旅のトラブルを未然に防ぐためにも以下の項目をチェックしておくことをお勧めします。
バイクへの装備取り付けと固定
シートバッグの固定は必ず確認しましょう。
走行中にバッグや荷物を落としてしまうと中身が破損してしまうのはもちろんですが、後続車にも危険が及んで事故に繋がりかねません。
目安としてはシートバッグをゆすった際に、車体も揺れるくらい固定されていれば十分です。
走行中もたまにチェックして、発進時やブレーキ時にズレがないことを点検すれば完璧です。
バイクのメンテナンス
特にチェックしておきたいのは以下の項目です。
・オイルは交換済?
・チェーンの清掃給油はOK?
・タイヤの空気圧は適正?
上記3項目を抑えるだけでも大きなトラブルは防止できます。
車両トラブルでツーリングが中断してしまうと大幅な時間ロスをするため、最低限の点検はしておきましょう。
自分ではできない!面倒くさい!という方はお店のプロに頼み、点検してもらうのが良いと思います。
番外編2 北海道ツーリングで特に気を付けたいこと
現地に着いたらついに夢の北海道ツーリングが始まります。
ですがちょっと待って!筆者が北海道を3,000km走る中で体験したヒヤリハットを書いていくので、頭の片隅にでも記憶していただけると幸いです。
夜間走行はなるべくしない!
北海道ではガソリンスタンドが18時頃に閉店してしまいます。
ガス欠を防ぐためにも夜間の移動はなるべく控えましょう。
また、夜間は野生の動物が道路に飛び出してくることが多々あるので衝突の危険もあります。
(夜間走行時に鹿が飛び出して危ない思いをしたので、注意喚起も含めてます)
そして夏の期間は虫が多く発生するので、大~小まで様々な虫が雨粒弾丸のように飛んできます。
想像は難しくないと思いますが、バイクのカウルに虫が付着したり、服がかなり悲惨なことになります。
ガソリンの残量には気を配ろう!
人里離れた地域では中々ガソリンスタンドが見つかりません。
筆者の相棒、CRF250Lはタンク容量が少ないため、残り半分程であってもガソリンスタンドを見つけたら寄るようにしていましたのでガス欠に遭うことはありませんでした。
ちなみにガソリンスタンドの情報はネット検索するよりツーリングマップルの方が役に立ったことが多かったです。
タンク容量が少ないオフ車でもこまめに給油していれば道中でガス欠ということにはまずならないので安心してください。
ただし、北海道はガソリンスタンドの閉店が早い(18時頃には閉まる)ため、夜間走行する場合は十分注意が必要です。
スピードの出しすぎは絶対NG!
上段でも記載しましたが、夜間でなくとも鹿やキツネなどの野生動物が道路上に飛び出てくることがあります。野生動物との衝突を回避するためにもスピードは控えめにすることをおすすめします。
また、北海道に限らず毎年のようにスピードの出しすぎが原因の死亡事故が後を絶ちません。
特に道内の道はどこまでも直線でスピードもついつい出しがちですが、警察の取り締まりをやっていたり、急カーブになったりと何が起こるか分かりません。
事故を起こしてしまえば楽しいはずの旅が全て台無しになってしまいますし、あなたの家族や恋人が悲しく悲惨な思いをすることになりますし、何より自分が一番痛い思いをします。
耳にタコですが「家に帰るまでがツーリング」と胸に刻んで旅を心がけていました。
決して無理せず余裕を持とう!
北海道には魅力的で素晴らしいスポットがたくさんあります。
ツーリングマップルを駆使して旅の予定を決めていても、道中にフラッと寄ってみたくなるスポットがものすごく沢山ありました。
そのため筆者は毎日8時に出発→20時頃にその日の宿に到着というサイクルを繰り返しており、中々のハードスケジュールでした。
最終日は釧路湿原を探索していましたが、フェリーターミナル到着までの時間を甘く見積もりすぎてしまい、危うく乗り遅れそうになってしまいました。
焦る心は事故の確立を高くしてしまいますので、どうか余裕を持ったツーリングを楽しんでください。
最後に…
現在、北海道ツーリングを計画している方や荷造りに苦労されている方の参考になれば幸いです。
是非安全運転で北海道の旅を楽しんできてください!
新型CRF250Lのレビューも是非ご覧ください。
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