これから出掛けようって時に限って車の調子が悪いということが何故か起こったりしますよね。
今日はそんな皆さんの「困った」を解決する記事を書いていきたいと思います。
また、この記事では「なるべく早く解決させる」をモットーに簡潔な記事を心がけています。
筆者の経歴
国家1級自動車整備士として某国産車ディーラーに勤めていました。
主な業務は故障診断とそれに付随する整備作業で、今までに数千台の故障、整備を担当してきました。
現在は某メーカーに勤務していますが、過去の経験を活かし、
皆様の「困った」を解決できるような記事を書いていきたいと思います。
バッテリーが上がった時の対処方法
エンジンが掛からないのは本当にバッテリー上がりなのかチェックするために
まずは下記の項目を試してみてください。
全てNGだった場合は、99%の確立でバッテリー上がりです。
(99%と書いた理由は後述します)
・ドアをリモコンで開けようとしたけど反応しない
・エンジンを掛けようとしたけどセルが回らない
・ヘッドライト、ルームランプが点灯しない
これらが全てNGの場合は下記の手順で復旧します。
必要なものは「ブースターケーブル」と「救援車」!
とても簡単なので落ち着いて対処していきましょう。
復旧手段1「バッテリーを救援車とブースターケーブルで接続する」
あなたの車を「故障車」、バッテリーの接続先を「救援車」として
下図の①~④の順番でブースターケーブルを接続してください。
※注意事項
上図の接続方法や順番は必ず守って下さい。
誤った接続方法でエンジンを始動した場合、車両やケーブルの焼損に繋がります。
落ち着いて接続を行ってください。
接続が終わったら、下記の手順でエンジンを始動していきましょう。
1.「故障車」のライト、エアコンをOFFにする
2.「救援車」のエンジンをかける
3.5分程待つ(故障車のバッテリー充電のため)
4.「故障車」のエンジンをかける
5.「救援車」のエンジンを止める
6.上図の④→③→②→①の順でケーブルを外す←これ大事
7.故障車のエンジンは止めない←これ大事
ボンネットが「ガチン」というまで閉まったことを確認できたら終了です。
一度上がってしまったバッテリーは再度上がる可能性が高いので
エンジンは切らずに、ディーラーや量販店で交換するか専用機器で充電することをお勧めします。
救援車がいる場合は上記でOKですが、「救援車がいない」とか「人里離れた場所」の場合は
迷わず「JAF」を呼びましょう!
お金は掛かってしまいますが、確実で素早い対応をしてくれます。
それでも解決しなかった場合
上記を試してもエンジンが掛からない場合、2パターンの故障が考えられます。
バッテリーが完全放電している
長期間エンジンをかけないで放置した場合、バッテリーの劣化により
蓄電池としての機能が失われてしまう場合があります。
この場合、ブースターケーブルで接続してもエンジンがかからない可能性があります。
解決手段は「バッテリー交換」しかありません。
痛い出費ですが、車のエンジンは最低でも月に1度はかけるようにしましょう。
故障原因がバッテリー以外にある
極まれにある事例として…
・メインヒューズや電子機器が落雷や過電流の影響で故障した
・バッテリーの端子ボルトが緩んでケーブルが外れていた
という事例があります。
ケーブルの緩みはともかくとして、このような場合は専門家以外では対処できないため、
お近くのディーラーや修理工場に連絡し故障原因を突きとめてもらいましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
バッテリー上がりの対処方法をなるべく簡潔に分かりやすく記事にしてみました。
この記事で解決できなかった場合のために、別の対処法も記事にしていきたいと思います。
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