【読書感想】最近読んだおすすめ書籍4冊

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最近めっきり寒くなってきましたね!

読書の秋とは良く言ったものです。

今回は私が最近読んだ面白かったな〜と思った本4冊を紹介したいと思います!

 

本田宗一郎100の言葉

出版社:別冊宝島編集部

著者:蓮見清一

本書の主役である本田宗一郎氏は誰しもが知っているであろう、

本田技研工業の元取締役社長であり、自由奔放な性格と誰からも愛される人間性と

ホンダイズムと称されるチャレンジ精神などから幅広いファンがいる人物です!

本書はそんな本田氏の名言を「仕事」「経営」「人生」「生きる」の4章に分け紹介しています。

その中で特に印象に残った言葉が2つあったので紹介したいと思います。

「石橋を叩いて渡るという言葉は嫌いだ。

 石橋だということが分かれば叩かずに渡ればいいんだ。」

本田宗一郎100の言葉より引用

石橋を叩かず失敗するより、叩いている時間をロスする方がもったいない

という考えから、豪快で経営判断のスピードを重視する人間性が垣間見えますね!

真逆の性格な私にとっては目を見張る内容で、偉人達に共通している考え方ではないでしょうか?

世の中の常識に疑問を持ち、それに囚われない本田氏の生き様は素直に尊敬できますね!

もうひとつは、

「修理という仕事は単に自動車をなおすだけではだめだ。

 故障の原因と措置を説明できればお客さんの心も修理できる。」

本田宗一郎100の言葉より引用

という言葉でした。

「車が故障したお客様は不安を抱き、動揺している。

そこで故障の原因と措置をしっかり説明する事で、

ひとつの修理は単なる技術的修復から顧客満足の向上に繫がる」

単なる修理に付加価値を付けていこうぜ!という考え方ですね

今でこそ当たり前の考え方ですが、技術屋上がりの

本田氏だからこそできた発想かもしれません。

「世のため人のため、自分達が何かできることはないか」というホンダイズムの原点でもあり、

顧客満足を満たすためには大切な考え方だと感じました!

畑は違えど、同じ技術屋として大いに参考になった本でした。


不揃いの木を組む

著者:小川三夫

出版社:草思社

大工である小川氏は民家ではなく寺社を中心に手掛ける

寺専門の建築会社「鵤(いかるが)工舎」の棟梁です。

本書ではその小川氏が親方として弟子たちを預かる心構えなどが書き記されている本です。

鵤工舎の修行は10年という長い時間を掛けて、技が体に染み込むまで続けられるとの事…

大工の仕事は木を使って建物を造ることと本書では定義されており

素材を加工さえ出来れば良いと小川氏は記していますが、

寺社を造るための木に同じものは一本もなく、

千年建ち続ける寺社を造るためには素材となる木の癖を見抜き、活かさなくてはならない。

感覚的で教えようがないことを学び取り、

自身の技として習得していく事が鵤工舎での修業とのこと。

小川氏は「弟子も材料の木もみな不揃い。不揃いの物の1個1個、

1人1人を活かして総持ちで作り上げるから丈夫で美しい建物が建つ」

という美学を持っています。

均一な人材や物なんかこの世にないのに、右にならえって楽だし無難だよね!という

均一を善しとする「没個性化」の風潮に異を唱え警告しています。

均一は時に不安定であるが鵤工舎は常に不揃いを心がける。

そんな素晴らしい考えの鵤工舎ですが、弟子達が育ち一人前になれば

独立させる事を方針としているようです。

びっくりですよね!読み始めは何て非効率的なんだ!と思いましたが、

小川氏は鵤工舎に在籍させれば業務効率が上がって業績が上がるのはわかっているが、

人を頼りマニュアルを作ればそれで良いという考えが

弟子に生じ、それが没個性に繋がる、という信念があるとのことです。

職人の世界は効率だけ求めてもいけないんですね。。

解らないことは人に聞いて教えてもらう事が私にもありますが

その時は分かった気になるが、すぐ忘れてしまうため、

まずは自分で試行錯誤し、結果に対して満足しない心構えが大切だと感じました。

「器用に、早く答えを導き出すことだけが良いこと」

という考え方が全てではない事を学ぶことができた本でした!

置かれた場所で咲きなさい

著者:渡辺和子

出版社:幻冬舎

本書では著者である渡辺和子さんのカトリックの修道者としての体験談や

辛い状況の時に自分をなだめ、落ち着かせ心を穏やかにする術を説いている。

著者はノートルダム清心学園の理事長に85歳の現在就いており

9歳の時に父親を目の前で殺害され、

修練のため30歳で単身渡米するという壮絶な経験をされている方です。

壮絶な経験をしているからこそ語られる言葉のひとつひとつは胸に響くものだった。

特に印象に残った著者の言葉で「毎日を一番若い日として輝いて生きる」というものがあった。

老いるというのは何かを失い、別の何かを得るという事でもあり、

若い時にできたことができなくなるが、これは悲しい事ではなく

新しい何かを創造するという事であり喜ばしい事と考えよう!という内容です。

今日という日は二度とやってこないからこそ、

毎日を自分の一番若い時として生きましょう。と説いているが

これは私含めて全ての人に言える事だと考えます。

本書を読み、時に運命というのは残酷であり周囲の人や環境を

恨みたくなるような場合があったとしても

乗り越えられない試練は無いと考え、笑顔を絶やさず生きていくという著者の思いを感じられた。

一日一日を悔いが残らないように日々ベストを尽くしていきたいですね!


菜根譚

訳:中村璋八 石山力山

出版社:講談社

菜根譚(さいこんたん)とは今から約400年前、

中国明代時代末期の人物で著作家の洪自誠が書き記した処世訓です。

野球界の名将、野村克也や経営者の松下幸之助など多くの著名人が本書を愛読していることを知り、

私も人生をより良く生き、充実した日々を過ごすための

ヒントを得られればと思い選定してみました。

菜根譚は「菜根は、堅くて筋が多い。これを噛みしめることで真の味わいがわかる」

という文が語源とされており、

心安らかなれば粗末な家でも穏やかに暮らせ、堅い菜根もおいしく感じられるという意味と、

粗末な食事を摂り貧しい生活に耐えて成長した者が

将来大きい仕事を成し遂げることができるという意味が含まれています。

決して貧乏と苦労を推奨するというのではなく、

苦しい環境であろうとも高い志を持つ事で人生の幸福度は違ってくると、

著者は伝えたかったのかと感じました。

本書で一番印象に残った内容が「芋や大根のようなごくありふれた食物を食べる生活の中に、

本当の人生の味わいがある(途中略)」という一文です。

お金や地位、名誉などを追い求めた先に幸福は訪れないと著者は説いており、

他人の価値観に惑わされず、自分の考えや思いを持つ大切さを説いています。

時代が変わったとしても心に響く著書が400年前に書かかれていたという事に感服!

今後行き詰まることがあれば読み返し、その時々に合ったヒントを本書より得たいですね。

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